
こんにちは、isseiです。
前回、台湾の出版社へ漫画を売り込みに行った話を書きました。
ほかに私は売り込み先として、台湾のお寺に行ったんですよね。
「お坊さんと、漫画家というポジションを狙った!?」わけではありません。
当初、私は台湾行ってお寺へ行くという発想はありませんでした。

しかし私の奥様の一言がきっかけで、行くことに。

私は横浜媽祖廟(よこはままそびょう)で配布している冊子に、漫画を描いたことがあります。
まつっている媽祖(まそ)の生い立ちから、神様として信仰されるようになるまでを描きました。

媽祖を日本の神様にあてはめると、観音様みたいなもの。かなりアバウトですが。
全国に観音さまがたくさんまつられているように、媽祖も世界中のお寺で多くの華人から信仰されています。

関渡宮(グァン ドゥー ゴン)は、台北でいくつかある有名なお寺の一つ。
観光地としても有名ですが、市内中心から電車で1時間近くかかるほど遠い場所にあります。
が、私は奥様の言葉を信じて行きました。

お寺に着いた私は、さっそく事務所へ。
このときお寺の責任者を、中国語で何と呼ぶのか単語が出てきませんでした。
お坊さん? 住職? ボス?
とっさに出てきたのは「主管(ジュウ グァン)」。

しかしこのときすでに午後5時を過ぎていて、責任者は帰宅。(…定時で上がれていいなぁ…)

このとき責任者の名前と連絡先を聞き、翌日、何度か電話をしたが、つながらず。

貴重な滞在時間のうち、往復2時間の移動を費やした私。
「台北でも、媽祖さまを拝むことができてよかったな…」と自分に納得するよう言い聞かせる私。

台北にはもう一つ、市内に観光地として有名な龍山寺(ロン シャン スー)というお寺があります。
地下鉄の駅名にもなっていて、交通アクセスがとってもよい場所にあります。
立ち寄る予定はなかったのですが、関渡宮(グァン ドゥー ゴン)で、なーんにも手応えがなかったので、翌日の昼間に行くことにしました。

その、予定外の龍山寺(ロン シャン スー)で見たのはなんと…!

媽祖は、龍山寺(ロン シャン スー)でもまつっていたのでした。
……事前に調べればわかっていたことかもしれませんが……、これは運命や!と感じる私。

さっそく龍山寺の事務所へ行きました。

横浜媽祖廟の冊子を大量に渡し、この漫画を自分が描いたことと、せっかくなので奉納してほしいことを必死にアピールしました。

そして、ついに私は本題を切り出します!
ずばり、龍山寺の媽祖さまの漫画を描かせてくれ!と。

そしたらなんと、龍山寺で季刊誌を発行していることを教えてもらいました。
そして中には、なんと漫画が4ページほど掲載されていたのです。

次の秋号の漫画は、すでに内容も決まっていたのですが、その次の冬号はまだとのこと。
どんな内容を描けばいいのかをくわしく教えてもらい、後日、下書きを送って評価してもらうことになったのでした。
媽祖さま、チャンスをありがとう!
つづく