
我が家の教育方針の最上位は、「自立し、自立後も自ら学ぶ人間に育って欲しい」である。そのため、ダメなことをしたときは、本人に理由をいっしょに言わせるようにしている。
この日、彼は居間で走り回っていた、大好きなクマのぬいぐるみを振り回しながら。で、コップが倒れた。
私は「これからは、お部屋の中で走り回ったり、暴れたりしてはダメだよ。こうやってコップをこぼしたりすることになるから」とお説教をする予定だった。
そのため、まず私は彼に諭すようにこう言った、「これは何かな? どうしてコップが倒れたのかな?」
彼は少し考えて言った言葉はなんと、「クマちゃんがやったの」。
それを聞いて私は「クマのぬいぐるみのせいにするのか?」。
そんな言い訳するような、悪知恵が働くような子に育ってしまっているのかと思った。
しかしそんなはずはなく、彼から「クマちゃんは、お人形さんだから、一人で動けるわけがないでしょ!」と逆に説教をされた。「おうちゃんが、やりました」と素直に、そして冷静にコップが倒れたときの状況を説明されたのであった。
私は普段から、5歳の彼が理解できるような言葉を選んでいるつもりだ。しかし、今回は質問が良くなかったと反省。子供のしつけは、たぶん、永遠に試行錯誤するのだろう。