
平日、有給で会社を休んだ日。
私は好んで、子供を幼稚園に送り届けます。

楽しいんですよね、子供と一緒に幼稚園へ行くのが。
毎日行っている私の奥様がうらやましく思います。

子供は幼稚園着いたらダッシュで園庭へ。

もはや私の姿は視界になく、彼の世界が広がっていました。
さて帰ろうか…と思ったそのとき、園児の一人が私に声をかけてきました。

有給休暇という制度もあるんだよ、と教えてあげる私。
余談ですが、日本人男性の育休取得率はたったの2%、しかも日数も少ないとか。

子供って覚えたことを誰かに教えたがりますよね。
この園児は宇宙の星々に興味があるようです。

L1551なんて星、聞いたこともありませんが、よくスラスラ言えたなあと感心する私。

私は自分の数少ない宇宙ネタから「イトカワ」の名前を絞り出すも、すでに知っている様子。
しかも「イトカワ」の説明を始めるわ、他の惑星の衛星の話をし始めるわ、宇宙トークが停まりません。

負けじと、私はブラックホールの話をします。
これまた余談ですが、ブラックホールと言えば、キン肉マンを思い出す私・・・。

どうやらブラックホールについて、正しい知識をお持ちの様子。
何も言い返せない私…。

ホワイトホールや!
これなら知らんやろう!!

35才にして、ホワイトホールが存在しないことを知る私。
あとでググってみたら、この園児の言うとおり、本当に無いことを知る。

学びたいときに学べる、しかも動画で・・・。
こんな時代に生まれた子供たちを、とってもうらやましく思います。

ポケモンGOは幼稚園で流行っているとのこと。
みんな親のスマホを借りて遊んでいるのでしょう。

かれこれ20分ぐらい、よその子の園児と語り合っていた私。

「またあとで、ポケモンGOの話ししようね!」
なんだかすげぇ、うれしい気分になりました!
もくじ
「世界は広い」ことをおしえていますか?
これは自戒を込めて言いたいのですが、自分の知っていることなんて、ほんの少ししかないはずです。
しかし、テレビを見たり、雑誌を読んだりしただけで、ついつい知った気になっていませんか?
私はときどき、すぐにインターネットで調べられるから「この世に知らない、わからないことなんてない」とさえ思うことがあります。
でもそんなことないはずですよね。自分でやってみないと本当のことなんてわかりません。
日本で無名の漫画家が台湾でデビューできるかなんて、いくらネットで検索してもでてきません。
知ったふりして生きているなんて、人生、損しています。
そんな私が子供の教育で実践していることが3つあります。
1.子供が「やりたい」と言ったら、まずはやらせてみる
ある日、私が日曜大工でテーブルを作っていました。
ノコギリやトンカチを使っている私の姿を見て、子供は「やりたい」と言いました。
ここで「危ないからやらせない」のも妥当な判断でしょう。
けれど、子供が「やりたい」と言ったときがチャンスです!
何かを学ぶとき、「やりたい」という気持ちが無ければ、どんなすばらしい教材があっても役に立ちません。
よっぽど危ないことや、車の運転とか法律に違反しないことでない限り、子供が「やりたい」と言えば、私はやらせます。
2. 「できた」ことを実感させる
そして子供にノコギリで木を切らせるとき、私は半分以上切ってしまった状態で子供にやらせてみます。
トンカチを使わせるときも、釘を半分以上打ち込んだ状態でやらせます。
さらに私がサポートするので、必ず成功します。
この成功体験が、子供が何かを初めてやるときには大事だと思っています。
初めてやってみたことを難しいと感じたり、失敗ばかりで達成感がなかったら、やり続けようと思いますか?
これは子供に限らず、大人の方にも当てはまるのではないでしょうか。
最初の1回目が成功か失敗かで、その体験のその後の印象の大部分が決定します。
3.「できた!」そのあとに、「ほかにはこんなことが・・・」と教えてあげる
あることに成功体験があれば、そのこと自体にますます興味を持ちますよね。
そんなときことそ、「ほかにはこんなことがあるんだよ」と教えます。
例えば、今回日曜大工の事例を出しましたが、子供は木で物を作ることを知りませんでした。
ふだんハサミやセロテープを使って、紙を加工していましたが、木を使うことは彼にとって初めての体験でした。
木という素材があることを知った彼に、鉄や、アルミといった素材のことを伝えたら……。
彼は紙や木の他にも素材があることを知り、彼の「世界」は広がるのです。
もし私が園児とポケモンGOの話をするなら…
最初は、期間限定でやっているハロウィンイベントの話題を園児にふるでしょう。
そして最終的には「このポケモンGOって、アメリカのナイアンティックていう会社が、少人数で作ったんだよ」という話をします。
そしたら、「世界は広い」と感じてもらえる・・・かな。