子供に絵本を読むとき、うちはそのまま文章を読まない。ところどころ途中で読むのをやめて、「さあ、このあとどうなると思う?」と問いかける。すると、彼なりにストーリーを考え始める。
例えば「三匹の子豚」の絵本。ふつうに読めば、3匹の子豚がいて〜、1匹目の子豚の家はわらの家で〜、そこに狼がやって来て〜……いろいろあってめでたしめでたし。
しかし途中で「あ、狼がやってきた!!? このあと、どうなってしまうのかな!?」と問いかけると、彼は自分なりに考えたストーリーを語り始めるのだ。
「このおおかみはわるいおおかみで、このあとこのこぶたを〜……」とか。
きっかけはフィンランド式の絵本の読み聞かせ
こうした絵本の読み聞かせをするようになったきっかけは、あるテレビ番組が放送したフィンランドの教育特集を見たから。
フィンランドの小学校では子供の自主性・創造性を育てることを主題に置いた教育をしていると番組の中では紹介されていて、例えば……
- 算数の授業では「1+1=?」を答えさせるのではなく、「1+?=2」のように、なぜ合計が2になるのかを考えさせるように教える。
- 考え方そのものを学ばせる授業があって、一つのテーマや単語から考えを広げるための5W1Hのような考えの型を教える(アヤトゥスカルタと紹介されていたこの方法。考え方自体はマインドマップに似ていた)。
そして家庭では、絵本の読み聞かせをするときに、ページをめくる前にフィンランド語で「ミクシィ?(なぜ?)」と親が子供に問いかけているとのことだった。
子供の絵本への食いつき方が変わった!
フィンランド式の絵本の読み聞かせ方をさっそく実践してみた私。いままでは、私が一方的に読み上げ、終わったら感想を一言二言聞いていただけだった。
しかしフィンランド式の場合、彼は私が読んでいる間、じっと絵本の中身を見ているのだ。そして私が「このあとどうなると思う?」と聞くと、うれしそうに自分の考えたストーリーを語るのだ。
そしてこれは私独自のやり方だが、彼が語ったストーリーを正解として、そのまま読み進めるときもある。そうすると絵本の文章や絵と違うときもあるのだが、うまくごまかしながら読み進める。
すると彼は笑顔で「おうちゃんが考えたとおりだったね!」。
なぜ?のやりすぎは禁物かな・・・
フィンランド式+私独自の方法だと、絵本のストーリー展開や結末が毎回違う。なので最近勘付いたか、「パパがえほんよんだら、つくりばなしになる」と言われることも。
彼の機嫌によっては若干うざがられることもある。まあ楽しんでくれていることだし、家庭での教育が最も大事とも言われているので、遊び感覚でできるこの絵本読み聞かせは続けていきたい。
読み聞かせにオススメの本
「ぼくなにをたべてたかわかる?」は、ちょうど紹介したフィンランド式のように読み聞かせできるような構成になっている。まずはこの本から実践してみては?