2020年、世界の映画館は今どうなっているのかを調べたら中国の映画興行収入がすごいことになっていることを知る

新型コロナウイルスにより、人が密集するような施設が閉鎖に追い込まれたり、イベントが中止や延期になるなど多大な影響を及ぼしている。映画館も緊急事態宣言のときは臨時休業、営業再開後も入場制限を余儀なくされている(徐々に緩和されてもいる)

そんな中、10月16日に公開された映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が歴代最速で興行収入100億円を突破。どこまで伸びるか、明るい話題として度々メディアに取り上げられている。公開約2週間後で観客動員1000万人を達成したのもつかの間、公開17日間で1189万人、興行収入は157億円を突破している。

人気アニメ「鬼滅の刃」の映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(公開中)が、公開初日から17日間の観客動員数1,189万1,254人、興行収入157億9,936万5,450円を記録。『アバター』(2009/156億円)を超え、歴代の興行収入ランキングの10位にランクインした。

シネマトゥデイ

世界的には映画館・映画業界は苦しい状況が続く?

鬼滅の刃が好調であることを意外な角度から伝えた記事があった。それはある特定の期間における世界の映画興行収入と比較したもの。

映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が10月16日から18日までの3日間で記録した約46億円という興行収入は、同期間の日本を除く全世界の映画興行収入を超えている──米New York Timesが10月20日付で伝えた

世界を見渡せば、まだまだ映画館の運営がままならない状況であることがうかがえる。特にアメリカの状況はよくないようだ。9月末時点でアメリカ全体では7割の映画館が営業を再開。しかし主要都市で上映できず、厳しい状況が続く。

L.A.の映画館は、いつ開くのか

映画館が開いていても、話題の新作がなければ、人は行かない。「映画とは映画館で見るもの」という確固たる信条をもつノーランは、アメリカ市場からの収益をある程度妥協してでも、世界ですでにオープンしている劇場を支えたいという思いもあって、公開に踏み切った。しかし、その結果を見て、ほかの作品は、また次々に公開を延期し始めている。(中略)

お金のかかっている映画は、世界最大の市場アメリカで最も重要なL.A.とニューヨークを無視して突き進むわけにはいかないのである。

コロナでこのままL.A.の映画館が開かないと、世界からハリウッド大作が消えてしまう(猿渡由紀) – Y!ニュース

アメリカの大手映画館運営リーガル・シネマズ(Regal Cinemas)は10月5日(現地時間)、新作の公開がないため、運営する536の映画館を全てを閉鎖すると発表した。

これにより、4万人の従業員に影響が出る。

アメリカでは、新型コロナウイルスの感染が広がり続ける2大都市ニューヨークとロサンゼルスで映画館の休業が続いている。

BUSINESS INSIDER「新型コロナの影響は映画業界にも…… 米リーガル・シネマズ、536の映画館全てを8日から閉鎖」

中国では10月で300億円超えの作品が上映されている!?

ところで、前の段落で紹介した記事には、中国の映画興行収入が含まれていない数字だったようだ。

世界の映画興行収入が掲載されているBoxOfficeMojo.comによると、10月23日に公開された「金剛川(The Sacrifice)」は、わずか3日間で53万ドル(日本円で約55億円)を叩き出している。(世界の興行収入ランキング(週末))、

中国は1月下旬に新型コロナが発生、4月頃まで都市封鎖や映画館を含めて娯楽関係の施設は臨時休業に追い込まれていた。しかし5〜6月ごろからは徐々に営業が再開、映画市場は中国国産のヒット作にも恵まれ復調。

10月1日に公開された映画「我和我的家郷(My People, My Homeland)」は、約2週間でなんと21億元(約331億円)を達成したそうだ。

 国慶節&中秋節の大型連休が終了!『我和我的家郷(My People, My Homeland)』『姜子牙(LEGEND OF DEIFICATION)』『奪冠』はトップ3をキープ。首位の『我和我的家郷(My People, My Homeland)』は興行収入21億元(約331億円)超えで、年間ランキングでは30億元超の『八佰(The Eight Hundred)』に次ぐ暫定2位となっています。

中国大陸部映画興行週間ランキング(2020.10.5–2020.10.11)

復調した背景を踏まえて、2020年度の中国映画市場の年間興行収入はアメリカを抜く可能性が高いことを示唆した記事もある。

中国映画市場の年間興行収入(2020年度)が10月15日時点、129億5000万元(約19億3000万ドル)を突破。北米市場の興収を抜き“世界最大の映画市場”になったと、中国のポータルサイト「新浪(SINA)」を始め、多数の媒体が報じている。

「中国の映画市場が北米を抜き世界最大に 戦争映画「金剛川」で差が広がる可能性」映画.com

まとめ

「1つの映画作品の興行収入が、全世界の合計を超えた!」というタイトルの記事は、多くの人の興味をひいた。実際、アメリカの映画市場の苦しい状況だ。今年予定されていた大作映画の延期など、厳しい状況は続くだろう。

一方で、中国の興行収入はとんでもない数字を叩き出していた。新型コロナがある程度収束すれば、このような明るい未来があるという、いまの厳しい状況を乗り切るための前向きな話題として捉えたい。

関連リンク

Box Office Mojo by IMDbpro
(世界的に映画関係者の間では有名なウェブサイト。今回初めて知った・・・。さらにIMDbって何だ?と調べてみたらこんなnote記事も。知らないことがたくさんあって楽しいぞ、映画の世界)

【オススメ】鬼退治モノの漫画

鬼滅ロスで、まだまだ退治したり無いかたへ